派遣社員も産前産後休業・育児休業は取れます!
そんなこと今や常識かもしれませんが、私がはじめて妊娠したときは私はおろか、派遣の営業も知りませんでした。
てんやわんやで派遣で産休・育休をもぎ取った経緯を、実体験を元にお伝えします。
派遣社員で産後休業・育児休業が取れない><と泣き寝入りすることの無いように、全力でお伝えします!
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派遣で産休取れなかった!実体験
私が派遣社員で妊娠したのは、2012年のことでした。
当時、妊娠したことを派遣元の営業に伝えると、喜んでくれましたが、産休・育休の話題は一切なし。私自身も無知だったので、非正規雇用のハケンが産休を取れるなんて思いもよりませんでした。
いつ退職するか?について、派遣の営業と話したことを覚えています。
そして、出産予定日の約4ヶ月前の月末、キリの良いところで退職・・・という最終出勤日!派遣の営業がへらへらと「派遣でも産休取れたみたいですね~」といきなり言ってきたのです!!
へ?何それ!
と思いましたが、いやもう最終出社日だし、いまさら言ってもしょうがないよな・・・と抑えようと思ったのですが、いやいやいやいやおかしいでしょ!派遣でも産休取る権利あるなら絶対取りたい!と思って、最終出勤日は仕事中パソコンで産休育休制度について調べまくりw
本当に、派遣の産後休暇についてのリサーチを妊娠発覚時にやってれば良かった・・・と猛烈に後悔&反省しました。
だが過ぎたことはもうしょうがない、今からどうできるか?しか生きてるならないのです。
私は、産休&育休を手にしたら得られるであろう給付金が喉から手が出るほどほしいと思いました。これまで働いて雇用保険を納めてきた私が、当然得られる権利です。ほしいに決まってる。
なので、へらへらと「派遣でも産休取れるんです」と言ってきた営業に電話して「産休取れるなら取りたい。産休取れる規定日まで働くので、派遣先と延長交渉してください」と伝えました。
営業は面倒なことになったと思ったでしょう。でも自分の蒔いた種であることは分かっていたので、派遣先に掛け合ってくれました。一瞬は、延長できそうな気配にもなりましたが、やはり出勤最終日=契約最終日、派遣先の人事ブロックにあい、契約延長はかないませんでした。
ここからが本当の戦いです。
派遣先の契約が終了し、産休取得の権利がなくなってからの大逆転劇。続きは次の章で!
派遣社員の産休取り方【実体験】
当時の状況を整理しますね。
・出産予定日4ヵ月前
・長期契約していた派遣先契約終了
・現派遣先なし(就労契約なし)
契約終了後の翌日、電話で派遣元営業とやり取りしました。詰めました。
だがしかし、もうどうすることもできないと言われました。
「泣き寝入りするしかないのですか?」と問うたら、「そうです」と言われましたね、はい。本当に悔しかったけど、私も現状泣き寝入りするほか無いとの言葉を真に受けていました。
だって、産休を取るにはすくなくとも出産予定日6週前までは働いてないといけない=契約してないといけないのです。
どこの企業が妊娠後期の派遣スタッフを新たに雇うでしょうか?それどころか、奇跡的に派遣先が決まったとしても、今からの派遣契約では産休は取れないとのこと。
理由は、長期の派遣契約じゃないとダメだからとか。
詳しい法律は分からないが、現実的に産休・育休は取れないだろうな・・・と諦めかけたその時!
夫が交渉に乗り出してくれました。
夫が派遣営業と話し、「上司に代われ」と要求。そして、派遣営業の上司=偉い人=決定権がある人と話し合い、その結果
出産予定日6週前まで何らかの派遣先で就業できたら産休育休の権利が生じるようにする
と、条件を引き出したのです!
ここで重要なのは
・決定権のある人と話をする
・交渉力のある人が話をする
ということですかね。私と派遣営業(平社員)がいくら話しても、何も進まないです。私に交渉力もないし、派遣営業に決定権も何もない。法定以上のことはできない=何もできないので、その派遣営業といくら話し合ったって、確かに「泣き寝入りしかない」状態でした。
ところが、派遣営業の上司=偉い人=決定権のある人と、私の夫=交渉力がある人が話せば、すぐに譲歩案を引き出せました。
まーこれは、非常に不愉快ながら“男が出てくると対応が変わる”典型例かもしれませんね(- -;
色々と思うところはありますが、とにかく産休が取れるかもと言うところまで持ってこれました。
でも、その時点では派遣会社側は産休は取れないだろうと踏んでいたと思います。
だって、見るからにお腹の大きい私が、たった約2ヶ月ほどの短期の派遣先を見つけることなんてほぼ不可能だと考えられていたでしょう。
私も、結局産休取れないのでは?と思いましたが、やれることは全部やると毎日派遣情報をチェック。
そして、短期&通える範囲&NO残業(妊娠後期でフルタイムすらきついのに残業あるのは無理と判断)の派遣先を見つけました!
仕事内容はコールセンターで、自分が最も苦手とする仕事でしたが、とにかく短期で残業が無くて通える就業先なんてこの案件以外皆無です。できるできないで悩んでいる場合じゃないです。
実際、派遣先面接で落とされるかなと思いましたが、奇跡的に受かり、半泣きになりながら約2ヶ月間、でかいお腹をかかえてコールセンター業をこなしましたw
そうして、何とか、派遣で産休を勝ち取りました。
派遣の心得とは
派遣は、誰にも縛られないし、辞めたくなったら辞めりゃあいいし、残業イヤなら残業ない派遣先選べばいいし、直接雇用のパートよりは高時給だし、メリットはたくさんあります。
でも、デメリットだってたくさんありますよね?ここには書きませんが、実際派遣スタッフとして働くあなたなら、「派遣」だからこそ悔しい思いをしたこと、いくつもあると思います。
特に、正社員だと自分から働きかけずとも人事や上司が産休のことについて教えてくれると思います。勝手に手配もしてくれるでしょう。
でも、派遣はそうは行きません。全部、自分発信していかないと、持っている権利も使えないまま終わってしまいます。
実際、派遣で産休を取る人は、昔に比べたら増えてきているとはいえ、派遣で産休を取れずに退職する人もまだまだ大勢いるでしょう。
はっきり言います。産休・育休後、復帰するかどうかなんで今は問題ではないんです。
とりあえず、ほとんどの派遣スタッフには産休を取る権利があるのですから、是非に産休・育休を取得してください。
育休があるとないでは、大違いです。簡単に言うと、給与の半分が、約1年間給付されるのです。
絶対に取りにいってください。
復帰のことは、あとからじっくり考えればいいです。
そして、派遣は自分から権利を主張しないと、派遣の営業がせっせとお膳立てはしてくれません。
自分で調べて、自分で主張して、掴み取ってください。
不明な点は労働相談や何やどんどん調べて、聞いて、安らかな産後のために、全力で今は産前産後休業・育児休業の権利を取得してくださいね。
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いかがでしたでしょうか?
非正規雇用の派遣スタッフ、世の人が当たり前に与えられている権利も、自分から取りに行かないといけないなんて・・・面倒です。悔しいです。
でも、権利は降ってこない。権利は主張した者にのみ与えられる、は世の心理。
主張し、行動する人にのみ与えられるなら、ぜひ主張し行動しましょう!
心からあなたを応援しています。
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