読書感想文、書きなさい!って言っても言っても書けない子、います。
そういう場合に、親が手伝ったり代筆の感想文を購入することについて、いいのか悪いのか子供への影響はあるのか?を、元小論文講師の考えをお伝えします。
※本編はあくまで一個人の考えです。
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読書感想文を親が子の代わりに書く手伝うのはあり?
単刀直入に言いますね。
読書感想文を子供の代わりに親が書くこと、手伝うこと、私は“あり”だと考えます。
小論文講師と名乗りましたが、作文指導もしてきた経験があります。そして何百人という子ども達の作文指導をしてきて、知ったこと。それは
文章を書くのがどうしようもなく苦手な子供がいる
という当たり前の事実です。
文章って日本語ができれば誰でも書けるものだと思っていました。また、日本語が読めれば誰でも本や長文を読めると思っていました。
でも、違うんですね。読むのが苦手な子、書くのが苦手な子、苦手レベルでなく本当に関心がなかったり全く適正がない子もいます。同じように、「読む」行為についてもいえます。ついでに、読むと書くは連動しているので、読むのは得意だけど書くのは苦手とかはあまりないです。だいたい読むのも書くのも得意 or 苦手 です。
なので、読むのも書くのも苦手な子に対して、読書感想文の宿題を全部一人でやりなさい、というのは一講師としては逆に“なし”だと言います。やはり適切なサポートが必要です。
困難なことも一人でやるから意味があるときもあるでしょう。でも、夏休みの宿題の読書感想文にそこまで根性論を持ってくる必要はないのでは?というのが私の素直な意見です。
大人だって、苦手なことはサポートしてもらいますよね。苦手意識のある子に対してのベストな対応は、一緒に取り組むことかと私は考えます。
読書感想文を代筆購入するのはあり?
手伝う=一緒に取り組むは比較的すんなり受け入れられるかと思いますが、完全に子供に代わって作文を書く、代筆を購入するなどの対応はいかがでしょうか。
やはり「それはまずい」とお考えの方が大半だと思います。ですが、私はそれでもいいんじゃないの?と思ってます。
嫌いなこと、苦手なこと、興味がないこと。それらをやらねばならないときもあります。その意味もあります。いやいややっているうちに苦手が得意に、嫌いが好きになることもあるかもしれません。なので、全く意味がない行為とは言いません。
一方、時間は有限です。嫌いな読書感想文に1日使うなら、その子が大好きなほかの取り組み――サッカーでもピアノでもお絵かきでも何でも――をやってた方がいいんじゃない?って思います。
できれば、親がサポートするのがベストだと思います。でも、だいたい作文が嫌いな子供の親も作文が嫌いな場合が多いのではないでしょうか。
親が根気よく、おおらかな気持ちでサポートできないなら、親が手伝うのはかえって逆効果です。ガミガミ怒られながら読書感想文を書いた場合、その宿題は確かに終わるかもしれません。同時に、いやな思い出とますます作文が嫌いな気持ちも残るでしょう。
だったらお金で解決するのも賢い選択です。プロの家庭教師を単発でつけるのも良いです。あるいは、メルカリなどでちゃちゃっと買うのも良いと思います。その場合、代償として、お小遣いから代筆原稿を買うぐらいがちょうどよいのかなと。お金と時間とスキルの価値を学ぶ経験になると思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。繰り返しになりますが、あくまでも私個人の考えです。
年を重ね、時間の有限さを感じます。時間の大切さも感じます。子供の時間が大人の時間と比べて圧倒的に重みがあることも感じます。
また、講師として子ども達と接した経験から、はっきり言ってめちゃめちゃ文章が下手な子が訓練したからって上手くなることはほぼないとも知っています。
私は、苦手を普通レベルにもっていくより、得意や好きに時間を使ってどんどん伸ばしていってほしいな~って思います。
参考になれば幸いです。
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