滋賀県と言えば、日本一大きな湖 『琵琶湖』 で有名な土地ですが、有名なのはそれだけではありません!
山王総本宮 日吉大社で行われる山王祭をご存知でしょうか?
比叡山のふもと、大津市坂本の日吉大社で毎年春に行われる『湖国屈指の大祭である日吉大社山王祭』は、1月25日から始まり4月15日のおよそ3ヶ月に渡って行われます!
すごいですー!長いですー!!(笑)
でも、メインは4月12日~14日までの3日間です。この日にギャラリーが集中します。
初めて行ってみようかな、と思っている方や、久々に行こうかと迷っている方もいるのではないかと思います。また、どのようなお祭りなのか知らない人も情報が欲しいはず。
大迫力の連続のこのお祭りの簡単な内容や、駐車場、アクセス、交通機関なども合わせてご紹介いたします!
日吉大社山王祭in大津の開催情報
山王祭は、延暦10年(791)桓武天皇が日吉社に2基の神輿をご寄進されて以来、1200年以上の歴史を有します。すごいですよね。
西本宮 大己貴神(おおなむちのかみ)、東本宮 大山咋神(おおやまくいのかみ)のご鎮座の由来をたどりながら、天下泰平と五穀豊穣をお祈りします。
山王七社の7基の神輿(1基1500kg)が登場し、桜満開の中、湖国三大祭にふさわしい勇壮な神事です!!
さて、山王祭の主な神事は以下のようなスケジュールで行われます。
●3月第一日曜日(3月3日)
■神輿上(おこしあげ)神事
八王子山山頂付近から斜面に、駕輿丁(かよちょう)という神輿の担ぎ手が、重い神輿を担ぎあげる神事。
標高381mある八王子山山頂付近には、日吉大社発祥の地と言われる大きな磐座が祀られ、その左右には牛尾宮(大山咋神荒魂)と三ノ宮(鴨玉依姫神荒魂)の社殿があります。
およそ一時間かけて奥宮まで運ばれた2基の神輿は、それぞれの場所に奉安されます。
この日から約1ヶ月ほど、牛尾宮と三ノ宮の神様がお見合いをすると言われています。
はー。長いお見合いですねぇ(笑)
●4月12日(金)
■10:00~ 清(きよ)はらい
神輿上神事から1ヶ月以上経った4月12日に、祭りは本番を迎えます!
集まった多くの駕輿丁が神職からお祓いを受け、祭りの安全と成功を祈ります。
■18:30~午(うま)の神事
奥宮から2基の神輿を担ぎ下ろし東本宮に奉安する神事。
・18:30 生源寺にて読み上げ式
・20:30 奥宮出発
・21:00 神輿が麓に到着
・21:20 東本宮にて神事
東本宮 大山咋神と妃神 鴨玉依姫神の結婚を再現する儀式。
3月上旬に奥宮にあげられた神輿に、神様がお遷りになり、山麓の東本宮へお渡り頂く神事。
神輿が急坂を下る様子は迫力満点!
駕輿丁が命をかけて重さ1トンの神輿を担ぐ様子は、参拝者を魅了します!!
●4月13日(土)
■13:00~花渡り神事
山王祭の神事中、もっとも華やかでかわいらしい神事です。
甲冑を着た5歳くらいの子供たちが、参道に長い列を作り、その日の夜に出産を迎える神様にお祝いのお花を供える儀式です。
■18:30~宵宮落とし神事
13日の最も重要で勇壮な神事。ご夫婦の神様より御子神が誕生する儀式。
この時ご誕生される神様は、上賀茂神社のご祭神 賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)。
・18:30 生源寺にて読み上げ式
・19:00 大政所にて神輿振り
・20:30 儀式
・21:00 西本宮に到着
一斉に神輿を上下に揺さぶる様は、神様の陣痛を表すともいわれており、大きな音が山々に鳴り響きます。4基そろった神輿振りは圧巻です!
結びの「かしこみかしこみも~まおす~」の祝詞奏上を合図に、4基の神輿は一斉に地面に落され、この瞬間にホンギャー!と御子神が誕生すると言われています。そのあとは近くの鼠神社まで到着を競い、西本宮拝殿に進みます。
この日の朝に、他の3基の神輿はすでに西本宮拝殿に納められており、ここで初めて山王神輿が7基そろいます。勢ぞろいです!
●4月14日(日)
■10:00~例祭
西本宮で行われる、日吉大社年間最大の神事です。
7基の山王神輿の前で厳粛な神事が執り行われますが、この時に天台宗総本山比叡山延暦寺より、天台座主が参拝され、ご神前に五色の奉幣、般若心経の読経を奉納されます。
古くより縁の深い日吉大社と延暦寺。明治以降廃絶した神仏習合の名残を色濃く残す、文化的にも大変珍しく貴重な神事です。
■14:30~神輿渡御
西本宮ご祭神の大己貴神は天智天皇が大津京遷都の際に奈良からお招きした神様ですが、お越しの際には琵琶湖を渡って来られたそうです。
そのことを再現するために、14日お昼から7基の神輿は神社を出て町内を巡り、琵琶湖上へと進みます。
壮大な7基の神輿が、次々の船に乗せられ琵琶湖を渡る様子は、歴史絵巻を見るかのように華やかです!
■神輿還御
渡上での神事を終えた神輿は、日吉大社に戻ってきた神輿は、駕輿丁たちによって、それぞれの場所の神輿庫に納められます。15日には酉の神事を行い、およそ3ヶ月におよぶ山王祭は全日程の幕を閉じます。
大迫力の日吉大社山王祭の様子は、Youtubeにもたくさんアップされています。
ひと通りの神事の様子が知りたい方は、以下をご覧ください!行きたくなりますよー!!
山王祭 山王総本宮 日吉大社↓↓↓
日吉大社山王祭の見どころ
やはりですね、1200年以上続いている神事ですので、すべてが見どころとお伝えしたいところです!!
メインの神事は3日間ありますので、根性を入れて3日間ぶっとおしで参加するという手もありますが(笑)、見どころによって日にちを決めてもいいかもしれませんね。
すべてが見どころ、では答えになってない!とお叱りを受けそうなので、タイプ別に見どころをピックアップしました。
●とにかくド迫力のある祭りに参加したいアナタは!
・4月12日(金)午の神事
とにかく急坂を命がけで降りて行く神輿とそれを担ぐ駕輿丁たち。
見たら一緒に「うおりゃー!!!」叫ぶこと間違いなし。
日吉大社山王祭 牛の神事↓↓↓
・4月13日(土)宵宮落とし神事
陣痛を起こした妻神様が御子神を産み落とす神事なので、出産間近の方は力を入れ過ぎて産気つかないよう気をつけたいものです。
日吉大社山王祭 宵宮落とし神事↓↓↓
●華やかでかわいらしい神事に参加したいアナタは!
・4月13日(土)花渡り神事
かわいい子供たちの甲冑姿は必見です!
急坂や足場が悪い場所ではないため、老若男女参加しやすい神事です。
日吉大社山王祭 花渡り神事↓↓↓
●現在では珍しい神仏習合の儀式を見たいアナタは!
・4月14日(日)例祭
お寺のお坊さんが神社にやってきて、お経を唱えるなんて、今ではとても考えられないですよね。その歴史的な儀式が年に一度見ることができるんです!貴重ですね。
●歴史絵巻の中に入りたいアナタは!
・4月14日(日) 神輿渡御
7基の神輿が船に乗せられて琵琶湖を渡るなんて、そんなに見ることができませんよね!
まるで絵巻の中に入ってしまったような錯覚に陥ります。
神輿渡御↓↓↓
日吉大社山王祭の駐車場は?
山王祭期間中の4月12日~4月14日は、周辺道路において交通規制がかかります。
規制中は境内まで車が進めない場合があります。この期間は車のご祈祷も遠慮した方がよさそうです。
境内に進めない場合は周辺の警備員により、大宮川観光駐車場等へ、迂回の案内がある模様。出来うる限り、公共交通機関にて行った方が良いです。
名神高速道路大津ICより車で5分、京阪電車浜大津駅周辺には公共駐車場が多くあります。浜大津駅から日吉神社のある坂本までは京阪電車で約15分です。
現地より電車を使うなど、手間はかかるかと思いますが、規制のかかった道路でウロウロする方が大変ですので、浜大津駅周辺のパーキングに停めて電車で来ることをオススメします。
とにかく、祭り当日の道路は混みあいます。駐車場を探して交通規制のかかる道路をうろうろすることのないよう、お車で行かれる場合はスマホからも予約ができるパーキングサービスakippa(アキッパ)または
軒先パーキングにて、駐車場の予約を取っておくのがスマートです!
日吉大社山王祭のアクセスは?
開催地:山王総本宮 日吉大社 滋賀県大津市坂本5‐1‐1
公共交通機関:京阪電鉄/石山坂本線 坂本 徒歩10分
JR湖西線 比叡山坂本 徒歩20分
JR東海道新幹線 京都 車25分
車:京都東IC(名神)降りて、国道161号バイパス北上20分
国道161号 、下阪本6丁目交差点を西へ5分
駐車場:普通車50台 障害者2台 (ただし神事中は避けた方が良さそう)
その他:大型車は入口の赤鳥居から大宮川観光駐車場(無料)へ回送してください
お祭りへは車椅子、ベビーカーで行けるのか?
大迫力のお祭りですが、お子様連れや車椅子でも「見たい!!」という方はいるはず。
それで、神社の方へ問い合わせのメールをしましたら、すぐに返事が来ました!
さすがです!!以下がその回答になります。
山王祭についてのご質問ですが
基本、山の中にある神社ですので段差や砂利道になっておりますが
行ける範囲であれば車椅子やベビーカーでのご見学は可能です。
ただし祭期間中(4月12日~14日)は車両の交通規制がほぼ終日ございますので境内の
駐車場をご利用頂いても出入りが出来ない事がございます。
周辺に大宮川観光駐車場というところがありまして
そちらであれば交通規制のかからない場所に
なりますのでそちらの駐車場をご利用ください。
また大変混雑も致します、内容によっては御神輿の移動などで
大変危険な事もございますのでくれぐれも
ご注意頂きご参拝頂きますよう宜しくお願い致します。
以上ご回答申し上げます。
日吉神社からのお返事は以上となります。
さすがですね。対応が素早く親切です!!本当にありがとうございます!!
人が多くて、場合によっては危険なこともあるので、同伴者は危険回避ができるよう配慮が必要になります。
まとめ
大大大迫力の『日吉大社山王祭』!!!
一生に一度の思い出として、このお祭りに来て損はしないと思います。
日本は『古事記』からも分かるように、神の国と言われております。その神様のお祭りですので、日頃ついてしまった穢れ(けがれ)を祓い、間違いなくパワーを戴けます!
穢れは「気が枯れる」=「気枯れ(けがれ)」とも言われていますので、お祭りでぱーっと、気を晴らすんですね!
これだけ長く1200年以上も続くお祭りですので、何か見えないパワーや秘密があるのでしょう。参加すると元気になりますもんね。ストレス発散できるからかしら?(笑)
ぜひとも、この大迫力の山王祭に実際に来てみて、その秘密を探って下さいね!
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