人生最後のセレモニーとして、亡くなった方の親族が行うお葬式。
社会生活を送っていく中で、誰でも多かれ少なかれ、お葬式を経験することってありますよね?まだ、経験したことがない方は、これからお葬式に参列することがあると思います。
お葬式は、亡くなった方の生前を偲び、お別れを伝える儀式ではありますが、絶対に行かなくてはいけないものなのでしょうか?
故人とどのくらいの関係で、参列しなくてはいけないのかな?と、疑問に思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今日はその疑問について調べてみましたので、参考にしてくださいね!
葬式に行かないのは非常識?
葬式に行かないのは非常識?の問いには、時と場合によっては非常識ではないと申し上げておきます。
行かない(行けない)理由というのは、人それぞれだし、故人と生前にどれだけ親しい間柄だったのかでも、かなり違ってくるからです。
おそらく、主に行かない理由というのは、
・仕事でどうしても抜けられない
・遠方のため足を運ぶには時間的・金銭的に余裕がない
・入院中や体調不良ため行けない
・出産や結婚の慶事と重なってしまった
・個人の旅行などで行けない
・社交辞令的なお付き合いだったため、行く必要がないと感じる
ということがあると思います。
喪主や知り合いから訃報があった時、お葬式に参列できない場合は、早めに直接メールや電話で参列できない旨を伝えて下さい。
その時に、バカ正直に行けない理由を言う必要はありません!!
「結婚式と重なったのでお葬式には行けません」なんて、故人の親族が聞いたら、あまりよい気持ちはしないと思います。
特に慶事と重なった場合は、「やむを得ない事情で」や、遠方の場合は、「遠路につき」、体調不良の場合は、「療養中のため」などとします。
しかし、故人と親しい間柄で、喪主から直接連絡をいただいた場合は、お葬式に参列して欲しいという気持ちが込められていると思います。
どうしても行けない時には、弔電や香典を送るようにしましょう。
私だったら、本当に親しい間柄であれば、飛んでいきます!
お別れを言いたいし、もしお葬式に行かなかったら、いつまでも現実を受け止められず後悔してしまいそうな気がするからです。
お葬式って、その故人への感謝の気持ちやお別れを伝えるという儀式でもあると思うんです。
自分の中で故人との関係の区切りをつけにいくというか・・・。
「今までありがとう。私はこれからも頑張って生きていくよ」みたいな、そういうものだと思うんです。
それに、一番悲しんでいるのは身内の方だと思いますので、そういう悲しい時こそ、多くは語らずとも声をかけるのが、故人の親族への励ましになるのではないでしょうか?
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葬式に行く範囲に決まりはあるの?
葬式に行く範囲に特に決まりはないです。
一般的には、喪主とその配偶者の両親・兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者・祖父母・叔父叔母(伯父伯母)までと言われています。
しかし、状況によっては孫やいとこも入る場合があり、すべては喪主や親族の考え方次第のようです。
家族葬の場合は少人数で行うので、外部から訃報が入ってきたとしても、参列していいのかどうか喪主や親族に確認する必要があるかもしれません。
職場関係の方が亡くなった場合は、代表者が皆の香典を集めて行く場合もありますので、会社の指示を待ちましょう。
ちなみに、私の場合は、新しい部署に異動したばかりの時に、上司のお姉さんが亡くなったのですが、まったく上司のことがわからない時だったので、お葬式にはもちろん行かなかったし、香典も出しませんでした。
上司も私の事をまだ知らなかったので、特に非常識だとは思われなかったですよ。
また、同じ会社の人でも、部署が違うと全く知らないので、その人の身内の方の訃報を聞いても香典を包まないことなど、何回もありましたよ。
故人や故人の身内と、どれだけ親しい間柄なのかって、ほんとに重要だと思います!
葬式に行かない時に香典は必要?
葬式に行かないときの香典について、これも特に決まりはないのですが、故人との間柄の深さで香典を送るかどうかは個人が決めることという認識で良いです。
ただ、故人に本当にお世話になっていたり、親しくお付き合いがあったのであれば、香典を送るのは普通じゃないでしょうか?
香典を送らない時でも、弔電は送ります!それが一般的には礼儀として認識されています。
・遠方であれば現金書留で郵送する。⇒香典辞退していないか確認必要。
・代理人に預ける。
・後日伺う。⇒法要前だと香典の袋には「ご霊前」と書き、 四十九日を過ぎたら「ご仏前」
と書くようにします。これはお葬式に参列したかったけれど、どうしても行けなかった場合ですね。
香典の金額ですが、
・両親であれば10万円
・親族であれば1万円~3万円
・友人・会社の人であれば3千円~1万円
が相場です。
会社の人や会社の人の身内の方が亡くなった時は、香典袋に連名で名前を書いて、まとめることもあります。
私の知り合いの社長は、お葬式には必ず足を運ぶのですが、「お葬式だからこそ必ず行くんだ。家族は悲しみの中にいるんだから、必ず声をかける。香典はできるだけたくさん包んで、何かの足しにしてもらいたい」と言っていました。
この社長は、親族が気を遣うといけないからと、香典返しも最初から辞退していました。親族の気持ちを察することが出来る立派な人だなと思います。
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まとめ
1.お葬式に行かないのは、非常識とは限らない。
2.お葬式に行く範囲に決まりはないが、故人との間柄や親密さによって違ってくる。また、喪主や親族の意向にもよる。
3.お葬式に行かない時の香典は、故人との間柄が深い場合は、郵送や代理人に預けたり、後日伺って渡したりすることがある。
意外にも、お葬式に関して、絶対の決まりはないのです。
ただ、故人や故人の家族との交流や親密さ、どれほど深い間柄なのかで、お葬式に参列するか、香典を渡すかというのが、ある程度決まるようですね。
大切な人であればあるほど、お葬式も大切であると思います。
自分自身も悔いが残らないよう、お葬式で故人を偲ぶことが出来ると良いですね!
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