リゾバ赴任直後にきつい、辞めたいと思ったときの対処法と心構え

仕事


「リゾート」バイトというくらいなんだから青い空、白い砂浜、透き通る海や星空、心地よい風が吹き抜ける草原をイメージして来てみれば……なんだこのバイオハザード直後みたいな村は!?

ってこと、ありますよね。私は何度か経験しました。

 

寮があまりにもボロかったり、派遣会社の話と違ったり、仕事内容がきつかったりご飯が不味かったり……リゾバにつきものとなるトラブルは枚挙に暇がありません。

あまりにひどい場合は赴任直後に夜逃げしてしまう人も少なからずいますし、実際私もリゾバ直後に「あ、無理だココ」とおもった場合は数日で逃げるようにしています。

 

前提としてリゾートバイトって、赴任後一週間は毎晩泣きたくなるし帰りたくなるものなんです。

そういう仕事だと思ってください。例外はありません。

そりゃ見ず知らずの人と慣れない仕事をして、知らない街で知らない部屋に住んで一人で寝るんですから、悲しくなるに決まってます。

でも、辞めたら後悔するかも……。そう思っている方に向けて、今回は「辞めたら後悔する」理由と「辞めても後悔しない」理由の見分け方、またやめるときの心構えをお話したいと思います。

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リゾバ赴任後の1週間は毎回死ぬほどキツイ

かくいう私もリゾバを経験してきました。

旅館、温泉、ホテル、スキー場、遊園地……。中にはずっと居たくなる素敵な職場もありましたし、もう名前も聞きたくないくらい嫌いになった場所もあります。にんげんだもの。

そんな各地のリゾバを渡り歩いてきた私だからこそわかる、どんな職種や業態でも変わらない、リゾバのある特徴を一つお教えします。

それは、リゾバ赴任直後の一週間は毎日帰りたくなるというものです。コレを私は「一週間の谷」と呼んでいます。

そしてその谷を超えるとふっと楽になる瞬間が訪れます。

先述した「ずっと居たくなる素敵な職場」ですらそうでした。

みんないい人で、いじめなんてなくて和気あいあいとした雰囲気で働ける職場であっても、はじめの一週間はただただ辛くて「なんでこんなことしなきゃいけないんだろう」と泣きそうになっていました。

「一週間の谷」はそれほど恐ろしいのです。

 

私だけなのかな、と思って他のリゾバ仲間に訊ねてみても「この職場はとってもいいけど、はじめは毎日泣いてた」と口を揃えて答えました。いくら環境が良くても知らない環境への順応というのは、やはりとてつもないストレスを感じるのでしょう。

その職場の善し悪しにかかわらず、はじめの一週間は辞めたくなるし泣きたくなるのがリゾバ、だということをまずはじめにお伝えしておきます。

あなたが今辞めたくて仕方ないのは、仕方ないのです。一週間の谷を登っている最中なのです。

じゃあ辞めてしまってもいいの? という質問が聞こえてきますが、そこは慎重に決めたいところ。

谷と言うくらいですから渡りきってしまえば、今のキツさはなくなります。

そして、谷を超えた先に「ずっと居たくなる素敵な職場」が待っているかもしれません。もしそうだったとしたら、谷だけ経験して辞めてしまうの、もったいなくないですか?

ということで、本題の「辞めたら後悔する」職場なのかどうか見分ける簡単な方法をお教えします。

辞めたい理由をトコトン分析してみる!

先述の通り、人は見知らぬ土地でなれない仕事をし、知り合いの一人もいない環境に置かれると多大なストレスに晒されます。

これが「辞めたい」の元凶ですが、なかにはそれ以外の理由から「辞めたい」と考えている方もいるかも知れません。

 

まずはその理由をつぶさに観察してみましょう。そうすることで、自分が本当に「辞めたい」のか「ストレスと戦っている」だけなのか判断することができます。

辞めたい理由としては、例えば、「接客が苦痛」「寮が汚すぎる/遠すぎる」「休憩が取れなくて体力が持たない」「当初の話と違う条件で就業させられている」などですね。これらに共通する点は「自分でコントロールできない理由」であること。一番はじめの「接客が苦手」はちょっと違いますが、ひとまずここに分類しておきます。

結論から言って「自分でコントロールできない理由」が原因となってストレスを感じ、辞めたいと思っているのであれば即刻辞めましょう。

もっといい条件の仕事を探しましょう。完全なミスマッチです。

 

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なぜ辞めることを勧めるかと言うと「改善の見込みがないストレス」だからです。

一週間の谷は文字通り一週間だけ私達を苦しめますが、「改善の見込みがないストレス」は赴任期間中ずっと私達を苦しめる。わるいやつですね。

 

辞めたい理由をまずは分析してみて、この二つを切り分けるのが肝心です。「仕事がうまくできない」「挨拶しても無視された」とか、1週間後には改善されていそうな事情でストレスを感じているのであればそれは1週間の谷が与えているストレスなので放置してもいいでしょう。

でも、寮が汚いとか休憩がないとか、ずっと続きそうな慣習、環境についてはしっかり検討しましょう。それを耐えてまで得たいお金や経験がそこにはあるのか、吟味するのが重要になってきます。

 

また、意外とよくあるのですが、当初の話と違う条件での就業は完全に派遣会社と派遣先の落ち度ですので担当者へちゃんと連絡を入れましょう。あなたが我慢する理由は全くありません。契約違反です。

余談ですが、私は運転免許がなく、それを伝えた上で「免許がなくてもフロントとして勤務できるリゾバ」を探してもらっていたにもかかわらず「免許がないとフロント勤務できない職場」を紹介されたことがあります。気づいたのは赴任後、初勤務の日でした。女将さんと雑談している最中に「免許ないんですよ」と伝えたときの表情は忘れられません。鳩じゃなく女将が豆鉄砲を食らっていました。

その日のうちに派遣会社から連絡が入り、仲居として勤務してくれないかと打診され、せっかく良さそうな場所だったので一週間だけ試しにやってみて、無理そうならまた連絡すると告げて電話を切りました。

その翌日から、私は仲居としての勤務を開始しました。ですが仲居のシフトはフロントよりきつい中抜けになっており、睡眠がうまく取れず体力的にきつい日々を送っていました。

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1週間が経過した日、派遣会社へ連絡を入れ「やっぱり無理なので帰ります」と告げたのですが「1ヶ月後に退職という形にはできませんか」と言われました。

流石に頭にきたので「全く眠れていないし、望んだ職種ではないのでその話は受けかねます。今日の勤務が終わり次第帰りたいくらいです」と強めに伝えると、即座に対応。

翌朝には退寮する運びになったことがあります。ほんの少しリゾバの裏が垣間見えた瞬間でした。

辞めたくなったときの対処法は?

ここまで読んでいただけたということは、すでに辞めたい理由が「一週間の谷」か「自分でコントロールできない理由」か判別がついているという前提で、ここからは具体的なストレス軽減法をいくつかご紹介します。

1週間の谷をラクラク超えていく方法って?

慣れない部屋で寝るだけでもストレスを感じる私のように、枕の高さが違うだけでも睡眠がうまくとれない方もいるのではないでしょうか。

私はよく毛布や枕を赴任後に送ってもらっていました。

初日や二日目は仕方ありませんが、やはり備え付けの寝具よりも寝慣れた寝具のほうが寝付きは良いし、愛着もありますよね。すこしは気が楽になるとおもいます。

あとはネット環境を早々に整えて家族や友人、恋人とテレビ通話をすることもおすすめです。電話じゃありません。テレビ通話です。

スカイプやフェイスタイムなんかが有名ですね。やはり声だけでなく顔をみることでホッとできますし、相手を安心させることもできます。

私は毎晩誰かとお話するようにしていました。効果的ですよ。

 

逆に、一週間の谷は「慣れない」ことをマイナスに受け止めるためにストレスが生まれるので、それをワクワクに変えてしまうのも効果的です。

具体的にはその土地の由来や名物、景勝地を調べてみるとかですね。

リゾートバイトはその性質上、観光地で勤務している可能性が高いので、これはかなりいい方法だと思います。

カメラやブログが趣味の方にとってはなおさら、いいネタになりますし、これを機にそうした記録する趣味を初めてみるというのもおすすめです。

 

いろいろな人と関わることに楽しみを見出すのもリゾートバイトの醍醐味ですね。経歴や年齢、出身もバラバラの人たちが同じ職場に集うなんてなかなか経験できませんから、たくさん話を聞いてみるのも楽しいんですよ。

「こんな人日本にいるんだ」って新鮮な発見があります。コレを味わうためにリゾバをやっていると言っても過言ではありません。

慣れない、というのは裏を返せばただただ新鮮、ということでもありますから、楽しみ方を考えて実行していくだけでも1週間の谷は簡単に超えられてしまいますよ。

自分でコントロールできない理由でやめたい場合は?

これはけっこう根深い問題なんですが、結論としては「我慢できるか否か」でしかありません。シンプルです。

我慢なんて誰もしたくありません。

でもリゾートバイトを選んだということは、多少きつくてもお金が欲しくて勤務しているという方が多いのではないでしょうか。

事情はそれぞれ。故に我慢できるストレスの許容量にも差が生まれます。自分なりの許容量を見つけ出しましょう。

 

まずはお金がほしい(リゾバに踏み切った)理由を紙に書き出してみましょう。

運転免許がほしい、貯金して留学したい、起業したい、当座の資金がない、家出したかった、なんてのもあるでしょう(ちなみに全部、実際にリゾバでできた友人に聞いた理由です)。

それらの理由がもし頓挫した場合のことをリアルに想像してみましょう。

免許がほしいなら、免許が取れなかった未来を想像してみます。車に乗れない、就職先が狭まる、身分証明がない……などなど。

どうでしょう。ご自分の理由を顧みて、どんな感想が浮かびましたか?

「絶対イヤだ! それがイヤだからここにきたんだ!」と言えるようならもう少し頑張ってみましょう。

ただ、並行して派遣会社の担当者へ悩んでいることを連絡しましょう。

コレ、実はめちゃくちゃ気が楽になります。自分の悩みを中立の立場の人に話せるのってかなりありがたいので、相談しつつもう少し良い条件の職場を探してもらいましょう。

いくらか気が紛れて、もう一度頑張ってみようかなって思えてきませんか?

「もうそれでもいいや、ムリムリこんなとこいたくないし」と思ったのならもう答えは出ています。辞めてしまいましょう。

長くいたところで現状は良くならない可能性が高いです。寮の汚さがストレスになっているのなら、寮が建て替えられるまでそのストレスは続きますし、自分が赴任している期間に寮が建て替えられる可能性は限りなくゼロに近いですよね。耐えるだけ無駄かもしれません。

派遣会社の話と違う形で就業している場合は即刻担当者へ連絡を入れましょう。私は任期がまだ数ヶ月残っていましたが交通費が満額入金されました。(本来、リゾバは任期満了しないと交通費が降りません)

 

そして、リゾバは今働いてるリゾバ以外にもたくさんある!ということを思い出してください。

ここで我慢しなきゃ・・・等と思い込んで病んでしまう人が多いですが、仕事が星の数ほどあるように、リゾバも星の数ほどあるんです。

 

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ぜひ一度チャットで相談してみてください。もちろん無料です^^

まとめ

いかがでしたでしょうか。リゾートバイトと聞くといかにもワイワイ楽しく賑やかなイメージときれいな景色が思い浮かびますが、実際はそんなに甘くない職場も多いです。

リゾートバイトという名前が良くないと思うんですよ。有期雇用派遣契約ですからね。漢字で書くと禍々しいです。

とはいえ、それでもお金が貯まるのは事実ですし、そこで同じ志をもった仲間ができたり、いろいろな話を聞いて見識を深めることができるのも事実です。優しい職場も多いです。

過度なストレスに身体や精神を壊されないように心身の管理に気をつけつつ素敵なリゾバ経験を積んでほしいです。そして、この記事がその手助けになっていれば幸いです。

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