不登校で転校はリスクが高い?改善例と失敗した実例から読み取れること

不登校で転校はハイリスク?実例を紹介

学校でいじめや不登校という問題に巻き込まれることは少なからずありますが、もしご自分のお子さんがそうした状況に陥った場合どのような対処をとりますか?

休学させる、転校させるなどの処置を取るでしょうか。

でも、不登校になった子を他の学校に入れ直すことでことが改善するかといえば、不安も残りますよね。

もう一度不登校になったらどうしよう、もっとひどいいじめを受けてしまったら? など、考えだしたらキリがありません。

実は、そうした不安を取り除くためにストレスコーピングという手法があるのですが、ご存知でしょうか。

不登校は何らかの事情によって学校へ「行けなく」なることを指しますから、「今の学校」が問題なのか「学校」そのものが問題なのかは本人にしか、いや本人にすらわからないことが多いです。

まずは行けなくなった本当の理由を探るところから始めましょう。その後、状況に合わせて転校や休学など次の一手を探すのが賢明です。

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不登校で転校するのはハイリスク?

不登校という状況だけを見て「この学校に行きたくないなら気分を変えて他の学校に転校すれば行けるようになるかも」と安易に考えるのはリスキーです。

学校に行けない理由は人間関係に限りません。

知らないうちにうつ病やナルコレプシーなどの病気に罹っているため、通常の学生生活が送れないことがストレスになり、限界を迎えている可能性もあります。

もしくは、人間関係と一口にいっても教師、同級生、異性、部活動などストレッサーは様々ですし、学力の伸び悩みがストレッサーになって不登校になる例もあります。

いかがでしょうか。こうして考えてみると、理由は一つではなくいくつも絡まり合ってもう自力ではどうにもできなくなっている可能性もありますよね?

もし一言で「子供の不登校はこういう理由だ」と自信を持って言えないのであれば、転校という手段に踏み切るのはリスキーだと言えます。

ストレッサーが今通っている学校に限らないもの(朝早く起きるのが辛い、など)だった場合、環境が変わっても不登校が改善されるとは限らないからです。

それでは、転校しても改善されないのでしょうか、いいえそんなことはありません。

改善された例も、もちろん存在します。

不登校で転校して改善した例

上でも述べましたが、お子さんが不登校になった理由を一言でしっかり述べることができるというのが、転校で不登校を改善するための前提です。

さらに付け加えると、転校先の学校に、転校前の学校に存在していたストレッサーが存在しないことが条件となります。

私の友人の例ですが、ちょうど良いので紹介させていただきます。

友人は男子で、規律の厳しい高校へ通っていました。そこは女子比率が高く、男子が高卒で就職する場合は「運動部に入り成績も優秀であった場合」に限り製造業への入社ができると進路指導されていました。

事前の入学説明会ではそんなことを聞いていなかった友人は、次第に学校へ行かなくなります。

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彼は製造業に就くつもりなど一切なく、運動部に入って頑張ってもやりたくない仕事をする未来しか待っていないのなら、学校へ行く意味がないと考えてしまいました。

不登校になった彼に相談を受けた私は、通信制高校への入学を勧めました。規律はほぼないに等しく、高卒を得て自分の好きな未来を目指せる点が彼には合っている気がしたからです。

彼はそのとおりに通信制を卒業し、自力で大学への進学を果たしました。不登校にならず高校に通い続けていたら、在学中か卒業後、どこかで精神が病んでいただろうと彼は後に語りました。

この例で言えば、「厳しすぎる規律」「未来への希望がない」という状況がストレッサーになって、不登校になってしまっていました。

そこで、「規律がほぼない」上に「在学中なにをしても良い」状況を作れる通信制高校への転校という選択は不登校の改善にもってこいでした。

不登校で転校して失敗した例

これがもし別の規律が厳しい高校へ転校しただけであれば、彼はまた不登校になっていたのではないでしょうか。

むしろ「なにをやっても無駄だ」と転校までしたのに学校へ行けない自分を責めてしまうことにもなりかねませんよね。これは親御さんにも同様の苦悩が生まれる可能性があります。

こうした「なにをやっても無駄だ」と考えて無気力になってしまうことを心理学的には「学習性無気力」といいます。こうなると、ストレスからの回避行動すら取れなくなってしまいます。

ただストレスに晒され続け、痛みに耐え続けることしかできなくなってしまうのです。そうなる前に「不登校」という回避行動をとったお子さんは賢く、勇気ある選択をしたのだと考えてください。

そして、闇雲に学校を変えてしまうのは避けるべきです。

そこで失敗してしまったとき、もうお子さんは不登校という手段をとらずに痛みに耐え続けるかもしれませんし、不登校になったとしても自分を責め続けてしまうでしょう。

転校は金銭的にも時間的にもコストのかかる方法ですから、親御さんにとっても、もうどんな手を打てば良いのかわからなくなるでしょう。

状況をより悪化させうる可能性も孕んでいるのだと、充分に理解していただくことが重要です。

単に学校を変えるだけではなく、問題の本質をとらえたうえで転校という手段を選ぶことが肝心だと、お分かりいただけたと思います。

まとめ

不登校になった場合のの転校について、成功や失敗を踏まえた上で述べてきましたがいかがでしたか?

自分が経験していればいくらか気持ちをわかってあげられる部分ではありますが、経験者同士が話し合ったとしても理由が全く異なるのが不登校。千差万別の悩みを抱えて不登校になるのです。

お子さんにはお子さんの悩みがあります、どうかその悩みを大人の視点として見るのではなく、当事者であるお子さんの立場で並んで見てあげてください。

最もしてはいけないことは「その程度で」とか「私だったら」といった言葉で大人として突き放すことです。

お子さんにとって親御さんが最後の頼みの綱ですので、その綱をしっかり捕まえて離さないようにしてあげてくださいね。

それでは、ご覧頂きありがとうございました。

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