節分は黙って食べる?恵方巻きは笑いながら?作法を分かりやすく伝授

節分は黙って食べるの? イベント・行事

節分は黙って食べるの?
豆まきと並ぶ節分の行事として人気なのが恵方巻き。毎年スーパーやコンビニで目にするので一般に広まり、最近は自宅で作る方も多いですよね!

縁起を大切にする日本の文化にぴったりな恵方巻きはその名の通り、恵方(その年の縁起の良い方向)を向いて太巻きを食べる風習です。

すっかり日本に根付いた恵方巻きですが、いろいろ食べ方にルールがあることでも有名ですね。

でもいろいろ増えすぎて、正直どう食べればいいのか迷ってしまいませんか?ということで、今日は諸説ある恵方巻きの食べ方についてまとめてみました。

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節分は黙って食べるって本当?

恵方巻きの食べ方で最も広く知られているのが、黙って食べるという風習ですよね。

恵方巻きをただの食事からエンターテインメントに昇華している要因でもあります。

でもどうして黙って食べるなんておかしな食べ方をしているのでしょう。

それは、福を逃さないためだと言われています。

そもそも恵方巻き自体が福を巻き込んだ食べ物とされています。その証拠に具材も運が良いとされているものを巻いています。

せっかく福を巻き込んだ太巻きなのに食べながら口を開いて喋ってしまうと、福がその隙に逃げてしまうから黙って食べるようになったんだとか。

いつもは楽しく会話しながら食べる食事も、食卓に恵方巻きが出る節分の一夜だけは皆無言で一方向を向きながら食べているのを想像すると、ちょっとおもしろいですね。

ただ、黙っているのは願い事をしている数口の間だけでよいとも言われていますので、数口分は黙って食べながらおねがいごとをして、それが終わったらいつもどおり喋りながら食べても良いそうです。

恵方巻きは笑いながら食べるの?

一方で、恵方巻きは笑いながら食べるという風習もあります。

さっきは黙って食べろと言っていたのに、今度は笑え……。一気に難易度が上がりましたね。

ですがこれも広く知られている食べ方ですし、私の家もこのスタイルでしたので、当時は一心不乱に「わっはっは」と笑いながら太巻きを頬張っていたわたしでしたが、理由はわかりませんでした。

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母親に聞いても「そういうものだから」という答えしか帰ってこず、もやもやしていたことを覚えています。

調べてみると、なんでも「笑う門には福来る」の考え方が影響して、恵方を向きながら太巻きを食べ、更に笑うことで邪気を振り払い確実に運をいただくスタイルなのだそう。

この場合でも食べる前に恵方に向かって大きく笑ったあとは、無言で恵方巻きを頬張るのがセオリー。

恵方巻きの作法を紹介

黙って食べる、笑ってから食べる、というふたつの風習が最もポピュラーな恵方巻きですが、この他にもいくつか知っておくとおもしろい恵方巻きの知識がありますのでご紹介します。

・恵方巻きの具材は本来、七福神に由来して七種類(うなぎ、しいたけ、きゅうり、かんぴょう、えび、だし巻き、田麩)の具材で巻き込む。

・太巻きのまま一本をまるごと一気に食べる。食べやすい大きさにカットしないのは縁が切れてしまうため。

・目を閉じて願い事をしながら食べる。食べ終わるまでめはつぶったまま。

など、余すことなく福を享受しようと様々な風習が生まれています。

強欲というか、敬虔というか……。

でもたしかにこれだけやれば、一年間は運気に困らない気がしますね。

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恵方巻きに合う献立5つ。縁起物を取り入れて無病息災に♪

節分は黙って食べるまとめ

いかがでしたでしょうか。いつの間にか広まって根付いていた恵方巻きとそれにまつわる様々な風習ですが、調べてみるとたくさんの決まりごとがあるのがわかりましたね。

純粋に恵方巻きが美味しいのもさることながら、こうして一風変わった食べ方があるといつもの食事が新鮮で面白いものになり楽しいですよね。

ここまで多くの風習が増えて、かつ統一された作法がない理由はなぜなのでしょう。

それは、江戸時代から関西の商人が売り出していた「丸かぶり寿司」を広島県のコンビニエンスストアーが30年ほど前に「恵方巻き」として売り出したさいに「恵方を向く」などのルールを決めて売り出したものの、その後あっという間に日本中に広まったため出処がしっかり作法を確立するまえに普及してしまったのが理由なのだとか。

どうやらはじめは純粋にお願い事をしたり、商売繁盛を祈って巻寿司を食べながら節分をお祝いしていただけらしいのですが、いまではここまで複雑な食べ物になってしまいました。

でもそのおかげで、節分が特別な一日になっているのですから、よいことだったのかもしれません。

節分は旧暦で大晦日にあたる節目の日、ぜひこうした行事を大切にして福をたくさん呼び込みいい年を迎えましょう。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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