ケーキを作っていざデコレーション!なんて思っているのに上手く生クリームが固まらない、ゆるいなんてことはありませんか?
説明通りに作っているのに、なぜ?
意外と多くの人が困っている生クリームが固まらない原因。
その原因と固くする方法・裏技をパティシエに聞き取り調査しました。家庭でできる方法を紹介します!
もくじ
生クリームがゆるい原因はなに?
生クリームって泡だて器で固まります、なんて書いてあるけど全然固まらなくて大変な思いをした事はありませんか?
我が家には電動の泡だて器がないので、それはそれは大変です。
腕が筋肉痛になるくらい苦労しますが、生クリームがゆるく固まらない原因はどうしてでしょうか。
プロのパティシエに聞いてみましたので紹介します。
生クリームがゆるい原因1)温度
実は生クリームは室温が高いと泡立ちにくいと言われています。
なので、特に夏場は生クリームは固まりにくいですよね。
ですから、室温を下げて、生クリームを入れるボールも冷蔵庫で予め冷やしておくといいですよ。
混ぜる時も生クリームを入れるボールよりもワンサイズ大きめのボールに氷を入れて外側からも冷やしながら生クリームを泡立てると効率アップです。
生クリームがゆるい原因2)水分
そして、もう1つ。
生クリームを入れて泡立てるボールに、水や水滴が少しでもついていると生クリームはゆるく固まりにくい原因になります。
生クリームは水分が大の苦手!
少しの水分でも生クリームがゆるくなってしまい、固まりにくい状態になります。
原因は、生クリームの脂肪分と水が分離すること。
なので、生クリームをいれるボールは水分を残さないようにしっかりとふき取ってから使いましょう。
生クリームがゆるい原因3)混ぜるスピード
お菓子作りをよくする人は電動のハンドミキサーを持っている場合も多いですが、持っていない人は泡だて器を使って生クリームを泡立てますよね。
ハンドミキサーなら数分で生クリームは泡立ち固まってくれますが、泡だて器の場合そうはいきません。
そこで大切なのはスピードなんですね。
時間をかけていては生クリームは固まりませんし、どんどん温まってしまいます。
泡だて器で生クリームを早く泡立てるには回転を早くする事が大切です。
生クリームがゆるい原因4)乳脂肪分
生クリームの種類には乳脂肪分に差があります。
乳脂肪分が少ない35%の方が、脂肪球の数が少なく空気を多く含んでいるので、軽い口当たりになります。
乳脂肪分35%の生クリームは、サラッとしているので、固まりにくいです。
もう1つの乳脂肪分が45%の生クリームは、濃厚でコクのある生クリーム。脂肪球が多いので早く泡立ちます。
生クリームがゆるい原因5)調理器具があたたかい
生クリームを泡立てているボウル、泡だて器またはハンドミキサーは常温ではありませんか?
常温と言っても、暖房のついた室内で生クリーム調理をしていませんか?
大抵の方は、生クリームを冷やすことはしていても、泡立てる調理器具は何もしてない・・・と言うケースが多いです。
ボウルや泡だて器は、事前に冷蔵庫(冷凍庫)に入れておくだけで冷たくなります。
プロは氷水を入れたボウルの中に泡立てる生クリームのボウルを入れて泡立てています。
生クリームがゆるい原因6)泡立ててから時間が経っている
泡立てた生クリームをボウルに入れたまま保管するのはNGです。
ほんの数時間で生クリームはゆるくなってしまいます。
生クリームは作ったらすぐに使うのが基本ですが、どうしても事前に作らないといけない場合は、あらかじめ、目指す硬さの7割程度ゆるめに作っておき、使う直前に再度泡立ててください。
生クリームが固まらない時レモン果汁を入れる?
生クリームは温度にとても敏感なので、早く混ぜていても固まらない時もあります。
そんな時は1度冷蔵庫で冷やしてみてください。
冷やしてからもう1度泡だて器で混ぜましょう!
それでも、生クリームが固まらない時は、固まらせるのにレモン果汁を入れると言う裏ワザがあります。
裏ワザと言うよりも、お菓子作りをよくする人からしてみると常識ですね。
レモン果汁の酸がタンパク質を固まらせる機能を持っているので、早く固まるの訳です。
レモン果汁は2.3滴で十分です。
あまり多く入れてしまうと分離しますから入れすぎないのがポイントです。
レモン果汁の他にも、生クリームにヨーグルトを大さじ1杯入れるのも、早く生クリームが固まります。
生クリームを固くする方法【決定版】
生クリームが上手く固まらない、せっかく上手く泡立てられたのに少し置いておいたらゆるくなってしまった…そんな時は諦める?
残念な事にならないように、生クリームを固まらせる、固くするパティシエ直伝の方法を、主婦が分かりやすく噛み砕いてご紹介します!
生クリームを泡立て固くする基本的な方法
- 生クリームにとって水分は大敵です、生クリームを入れるボールは水分を付けないようにすること。
- 生クリームは温度に敏感。生クリームを泡立るボールは、予め冷蔵庫で冷やしておく。
- 生クリームを入れるボールの下に、氷を入れたボールで冷やしながら生クリームを泡立てること。
- 生クリームが泡立って固くなっても、少し時間をおくとゆるくなることも。そんな時はもう1度冷蔵庫で冷やしてください。
- 調理器具はあらかじめ冷やしておく。生クリームのボウルを、氷水を入れた大き目のボウルの中に入れて泡立てるのも◎
- 泡立てた生クリームはすぐ使う。時間が経つと泡がつぶれてへたります。
生クリームを固くする方法
- 脂肪分の高い脂肪分45%の方が脂肪球が多いので、コクがあり固まりやすい。
- 最初からスピードを付けて混ぜ合わせず、ゆっくりと混ぜ合わせる。
- 砂糖を入れるタイミングも大切!初めに入れずに、ある程度泡立ってから一気に入れること。
- レモン果汁は2~3滴で十分。あまり入れすぎると分離してしまうので注意。
- ヨーグルトも生クリームを固くしてくれます。レモン果汁がない場合は大さじ1杯のヨーグルトを入れると早く固まります。
生クリームがゆるい原因まとめ
誕生日やクリスマスに子供と一緒にケーキを作る事もありますが、そう頻繁にお菓子作りをする訳ではないので、我が家にはハンドミキサーはありません。
ですから、生クリームを泡立てるのはとても気合の入る作業の1つです(笑)
腕も筋肉痛気味に…。
そんな時にいつも市販されているホイップと悩むのですが、砂糖の量も気になるところです。
しかし、生クリームを正しいやり方で泡立てれば、しっかり固めの生クリームができますよ。
万が一ゆるくなってしまったら、レモン果汁があればリカバリーできそうです。裏技があると思って、安心して生クリームを手作りしてみてくださいね。
コメント
生クリームの記事なのに、一番最初の画像がメレンゲの写真なのは如何なものか…。
失礼しました!生クリームの画像に変更しました。
ご指摘ありがとうございます。