お正月の行事のひとつである『書き初め』は、昔から行われてきた、日本の素敵な風習です。
ご自宅で趣味で書道をされている方、そして小学校などで書初めの宿題が出たお子さんもいらっしゃると思います。
今回は墨汁の頑固な汚れの落とし方と、落ちない理由について紹介していきます。
墨汁の落とし方で手についた時の方法
手についてしまった墨の汚れや、手のひらや指についた墨の汚れは石鹸を泡立ててよく洗うことで落とすことができます!
皮膚を傷つけないように歯ブラシでやさしくこすってあげると、とてもよい感じに汚れが落ちるのでお勧めの方法です。
また、頭を洗うと髪の毛がブラシの役割をしてくれるため、頭も手もきれいになるので、こちらは一石二鳥の簡単な墨の落とし方です。
たしかに子供のときに、洗っても落ちなかった墨の汚れが髪を洗い終わったら、綺麗になっていたという経験がありました。
子供がある程度の年齢になって、自分で髪を洗うようになっているなら楽ですし、ママも両方いっぺんにきれいにできるので手間がはぶけて良いかもしれませんね。
ただの石鹸やハンドソープ、ボディソープでも落ちない!と言うときは、台所用洗剤や歯磨き粉使ってみてください。
台所用洗剤や歯磨き粉は、石鹸よりは洗浄力が強力ですので、少々手に優しくはないですが、落ちやすいです。
とはいえ、基本は石鹸をしっかり泡立てていれば問題なく墨汁は落ちますので、よく泡立てることを意識していただければ墨は必ず落ちますよ。
爪の中に入り込んだ墨の落とし方
爪ブラシというものがあるので、それを使って爪の汚れを取っていくと落としやすいです。
爪ブラシで爪の中に入り込んだ墨を落とすとき、石鹸をつけながら洗うとよいです。爪ブラシに泡立てた石鹸を付け、軽くこすると楽に落とせますよ。
爪ブラシを買うのがもったいない!0円でなんとかしたい!
そんな方は、使い古しの歯ブラシやホテルのアメニティでもらった歯ブラシを爪ブラシの代わりに利用してください。
歯ブラシで充分、爪ブラシの代わりになってくれますよ。
爪ブラシは、書道を習っているなどで日常的に墨が爪に入る方や、子供が外遊びでいつもつめの中が泥だらけ、仕事柄オイルが爪の中に入る込む、なんていうご家庭さえ用意しておけば良いでしょう。
石鹸を泡立てずに使用すると、石鹸カスに付着して細菌が感染することもありますので、必ず泡立ててから使用して、その後よく洗い流します。
あまり強くすると皮膚と爪の間に傷がつき、菌などが入りやすくなっていまいます。
もし爪ブラシを使用している最中に痛いと感じた時は、無理にこするのはやめましょう。
軽くといった力加減がわからないという方は、ネイルブラシを上向きに寝かせて爪先の裏に当てたら、そのまま力を入れずに捲り上げるようにブラッシングするようにします。
爪の汚れを取り除くためにはメイク落とし・ベビーオイルを使う方法もあります!
もともと顔に使うためにあるものですので、肌荒れなどを気にせずに使えますね。
また、爪自体についた頑固な汚れは、ネイル専用のきめの細かい爪ヤスリでも表面の汚れをとることができますので参考にしてみてください。
墨汁が落ちない理由は粒子だった!
墨は、すすとニカワを練り混ぜて香料を加えて作られています。
墨のあの黒い色は、物を燃やした際にでるあの「すす」です。何を燃やしたのかというと、すすかというなたね油、椿油、ゴマ油などを燃やした時にでるすすを集めて材料とします。これらのすすは、手にとるとさらさらしてパウダーのようになっています。
ニカワは、墨を固めるために使います。ニカワとは、牛、水牛、鹿など獣類の骨、皮、腸などを水で煮た液を乾かし固めたものでゼラチンが主成分です。よく接着剤などに使われています。
香料は、ジャウや合成香料が使われていて、これらを練り混ぜて固めた物が墨なのです。
つまり、墨の材料を聞いただけでも簡単には落ちないだろうということが想像できると思いますが、墨は分解されにくい粒子を持っているのです。
付着した衣類については、白の綿やポリエステルの制服についた墨の場合、100%落ちません。
なかなか手強いので、時間がたたないうちに落とさないといけないのです。
墨汁の落とし方まとめ
墨汁の落とし方で手と爪の中に墨が入った時の対処法と、墨が落ちない理由について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
墨汁が手についたとき、水をつけると薄くはなりますが広がり残ってしまうと困りますよね。
手をゴシゴシ洗っても、多少薄くはなってもなかなか落ちることはありません。
そして厄介なのが重曹などの優しい洗剤だと、手に付着した墨は落とせないということ。
水につけず、歯磨き粉や台所用洗剤など家にある洗剤などをつけ、軽くたたくように手につけてそれから水で洗い流したほうが落ちやすくなります!
墨汁がついてから1週間くらいまでなら、水に濡らしていなければ落ちる可能性は高くなります。
ですが手なので頭を洗ったり、食器を洗ったりと触れる機会が多いのでそこまで神経質にならなくても大丈夫ですよ。
それ以上時間がたっていたり、一度乾いていたりすると、きれいに落ちるのはほぼ無理ですので、お気を付けくださいね。
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