お歳暮をいただいたけれど、忙しくてなかなかお礼をするタイミングを逃してばかり。気づいたらもう年の瀬!
いっそお歳暮のお礼を年賀状でしたほうが、この忙しい師走に相手の手を煩わすこともなく却って利にかなっているのでは?でもやっぱりマナー違反かしら・・・。
この記事では、お歳暮の礼状を年賀状と合わせてもよいのか?お歳暮のお礼はいつまでにするべきか?いっそメールで御礼を伝えるのはありか?について分かりやすく説明します。
お歳暮の礼状は年賀状でもいい?
年賀状でお歳暮のお礼を伝えることは、普通に考えると失礼なことになるのでやめましょう。
お世話になった方から感謝の気持ちを込めていただいたお歳暮に対して、年賀状でお礼のご挨拶とはいかがなものでしょうか。
本来年賀状とは、新年のご挨拶を伝えるものであり、お歳暮のお礼を伝えるものではありません。
しかも、年賀状は年が明けてから届くもの。昨年に届いたお歳暮のお礼を相手が受け取るのが年明けになっては、場合によっては1ヶ月以上もお礼が相手に伝わっていないということ。
お歳暮を贈った相手は「お歳暮が届いたかな?」「喜んでくれているかな?」と気にしているもの。
お礼はお歳暮を受け取ったらすぐにするべきです。年明けの、しかも年賀状に一言添える形でお歳暮について言及するのはマナー違反です。
あなたも、年賀状にお歳暮について一言「ありがとう」と書かれていたら、どう感じますか?ついで感、ないがしろにされた感じをもってしまいませんか?
お歳暮のお礼はお歳暮のお礼、年賀状は年始の挨拶。完全に別物です。
でも、頂いた物に対しての「無事に受け取りました」という報告はしておかないと、送った相手も無事に届いたかどうかの心配はされているかと思います。
その「無事に受け取りました」という報告を、お礼状で伝えるといった形式になるんですね。
ちょくちょく顔を合わせる方なのであれば、直接お会いしたときに口頭でお礼をお伝えする
のが一番スムーズで良いでしょう。
お歳暮シーズンが終わるとすぐに、年賀状を準備する時期がきてしまいます。
年賀状の購入のときに一緒に、お礼状のハガキも購入したほうがいいかもしれませんね。自分の時間も手間も節約できます。
お歳暮のお礼はいつまでに出す?
お歳暮のお礼状は「無事に受け取りました」という報告をかねているので、決まりはありませんが、郵送でのお礼状の場合はお歳暮をいただいてから3日以内には出すのが理想です。
お礼状は受け取りの報告のほかにも、いただいた品物の感想を添えると相手方に喜ばれます。
また、疎遠になっている方には、送り主の健康状況などを確認するひとことを添えてくださいね。
合わせてご自身の現在の状況や、家族のそれぞれ・・・たとえば、高校生の娘は受験勉強に励んでいます、単身赴任していた夫が10年ぶりに戻ってきて家族全員で暮らしています、等ざっくりでもいいのでご家庭の近況を報告する一文を添えると、大変に喜ばれるかと思います。
お歳暮はふだん疎遠な間柄こそ、交流を持つきっかけとなってくれます。相手の近況が知れると、心の距離も縮まりますよね。
お歳暮のお礼は、早めを心がけるのも大切ですが、交流のきっかけとなるようなあたたかい礼状をしたためることが肝心です。
パソコンで作成されても問題ないですが、手書きの方が良い、と感じる方が多いのも事実。ここは相手がどう感じるか?を軸に、臨機応変に対応されてくださいね。
お歳暮のお礼がメールだと失礼?
お歳暮が届く時期は、年末の準備、年賀状の準備も控えて少しあわただしい時期と重なります。
そんな中、手書きのお礼状にまで手がまわらない場合は、身内や親戚など、親しい間柄であれば電話でお礼を伝えるということもよいとは思いますが、仕事関係でのつながりの方に電話だけで済ませてしまうのは好ましくありませんよね。
あまりかしこまらないほうがいいというときは、取り急ぎメールでお礼をお伝えするという方法もよいでしょう。
ただ、メールだけで済ませるというのはちょっとお礼のご挨拶としては味気ないような気もします。
そこで、お礼のメールを事前に送信して、後ほどお礼の電話を改めてかけるというの方式を推奨させていただきます。
略式的なイメージのメールで一度お礼をすることで、これまた略式であるお礼の電話をかけるだけで、ぐんと丁寧さを感じさせる効果を生み出します。
メールも電話もそれほど手間がかかりませんし、現代の私たちに合ったいい方法ではないかと思います。
年賀状を出さない主義!?切るタイミングと方法を紹介
お歳暮の礼状は年賀状まとめ
お歳暮のお礼状を年賀状で返すのは、NGです。
ではどうすれば?と言いますと、お時間に余裕があれば、はがきや封書でのお礼状がベストです。
できることなら、パソコンからプリントアウトしたものではなく、手書きのお礼状のほうが喜ばれるかと思います。
形式ばったお礼の文面に一言だけでもいいので、相手の家族を慮るコメント、ご自身の家族の近況を添えると、一気にあたたかみ溢れるお礼状になりますよ。
また、そこまで形式ばる必要のない相手には、とりいそぎメールでお礼し、タイミングを見計らって電話でお礼の挨拶のカタチもスマートでしょう。
どんなカタチであれ、今後の良好な関係につなげていくためには、お歳暮のお礼を伝えることは大切です。必ずお礼の挨拶はしてくださいね。
お歳暮のお礼は、年賀状はダメですが、それ以外ならアレコレ堅苦しく考えすぎず、感謝の気持ちをストレートに伝えられる方法を採用してください。
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